プッチーニ ≪マノン・レスコー≫ またはオペラチケットの値段

オペラプッチーニ ≪マノン・レスコー≫のテンプレートを作成しました。

対訳テンプレートはこちら→ マノン・レスコー

オペラ初心者にやさしい当プロジェクトとして念のため言っておきますが、来週から来日公演が始まるロイヤル・オペラの≪マノン≫はフランス人のマスネの作品、こっちはイタリア人、ジャコモ・プッチーニの作品ですので、間違えて≪マノン・レスコー≫を予習しないように。

さて、そのロイヤル・オペラ公演、アラフォー・ディーバとアラサー・ディーバ対決と思いきや、ゲオルギューが来日不能でキャンセル、一方のネトレプコもキャンセルするとの噂がチラホラ。(あくまで噂です。チケットの処分は自己責任でお願いします。)

チケットを早々と確保した方は「お金かえして!」と叫びたい気分でしょうね。気持ちはよくわかります。私の場合、実害はありません、だってそもそもチケットが高すぎて買えませんから。

輸入CDは新譜でも昔に比べると(昔より売れてなくても)ずいぶん安くなりましたよね。なのに、海外オペラでも海外オケでもチケット高すぎませんか?日本は今、デフレ&円高のダブルパンチに苦しんでいるというのに。ちょっと調べてみました。

1986年のロイヤル・オペラ日本公演とのチケット代比較です。
席種19862010
S29,00054,000
A26,00047,000
B22,00040,000
C18,00033,000
D15,00026,000
E12,00019,000
F9,00012,000
席種の座席数配分によって事情は大きく変わってしまいますが、そこまでは調べられません。86年の出し物は「カルメン」「コジ」「サムソンとデリラ」「トゥーランドット」でした。歌手は2010年に勝るとも劣らない、というか完全に86年が勝ってると思いますけど、「カルメン」バルツァ、カレーラス、ガスディア、「コジ」テ・カナワ、フォン・オッター、ベリー、「サムソン」オブラスツォワ、キングと、めまいしそうな陣容です。ともあれ、チケットの価格が安くても歌手がしょぼいというわけではないことは間違いありません。ちなみにこのときの「カルメン」が私のオペラ・デビューでした。

画像


為替の比較です。
 19862010
円/ドル15584
円/ポンド(?)250130
決済はポンド建てでしょうか?86年のレートは調べられませんでしたが、たしか250円ぐらいではなかったでしょうか。円は今独歩高ですから、ドルとの相関で、だいたい当時の倍近い価値になっていることは間違いないでしょう。

公演にかかるコストはすべてポンド建てというわけではありません。会場費、滞在費、国内運送費、日本人スタッフ人件費などは当然円建てです。そこで国内物価の比較をしてみます。
 19862010
日経平均17,7679,114
物価指数
(総合)
89.1
(1986)
99.6
(2009)
物価指数
(宿泊料)
75.7
(1986)
98.5
(2009)
吉牛並350380
86年の株価は公演初日の翌日9/16のもの、実はこの日、日経平均は332円も値を下げています。とはいえ86年といえば時代はまさにバブルへGO!このあと3万円を超えるわけですけど、現在は86年の半分です。消費者物価はどうでしょう。平成17年基準消費者物価指数です。昨今デフレとはいえ、さすがに86年比較では11.8%(総合)、30.1%(宿泊料)上がっています。ちなみに吉野家の牛丼並盛りは8.6%ほど値上がっています。もっとも、現在吉野家はプライスリーダーシップを完全に失っていて、松屋320円、すき屋280円と市場価格は約300円であるのはご承知の通り。

ポンド建て、円建てのコスト比率がわからないし、イギリスの物価の推移まで調べていませんのではっきりしたことはいえませんが、個人的には為替のおかげでトントンか、86年より多少値下がってもいいのではないかという気がします。少なくとも外的要因を見る限り、これほどまでにチケットが高騰する理由は希薄です。

それとも大スターのギャラは為替をふっとばすぐらいに高騰しているのでしょうか?スポンサーからの援助が激減しているのでしょうか?

チケットの値段は需給で決めればよい、売れるのなら10万円でも100万円でも構わないというのは正論です。しかし、ロイヤル・オペラの招聘元は、特定公益増進法人の認可を受けている日本舞台芸術振興会(NBS)です。特定公益増進法人の要件は「文化の向上、社会福祉への貢献、その他公益の増進に著しく寄与する」とされていて、寄付金を集めやすいという特典があります。ひたすら儲ければよい私企業とはわけが違います。ほんとうに要件に資する貢献をしているのか、説明責任が問われるべきではないでしょうか。

にほんブログ村オペラ関連ブログのランキングを見る
クラシック情報サイトボーダレスミュージックのランキングを見る

マスネの≪マノン≫はこっち↓↓↓



マスネ:歌劇《マノン》 [DVD]
ユニバーサル ミュージック クラシック
ネトレプコ(アンナ)

ユーザレビュー:

amazon.co.jpで買う
Amazonアソシエイト by マスネ:歌劇《マノン》 [DVD] の詳しい情報を見る / ウェブリブログ商品ポータル

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック