Internet Explorer 9 をご利用のみなさまへ
オペラ対訳プロジェクト管理人です。プロジェクトで提供している対訳の行ズレ問題について、これまでに何度か、広報室からご連絡してきました。先月新たな問題が露見し、今月ようやく解決しましたのでご報告します。今回の問題は、Windows7に標準搭載されているブラウザ「Internet Explorer 9 (IE9)」をご利用の方が対象です。IE9で表示したとき、いくつかの日本語対訳ページで、左側の欧文と右側の和文で行ズレを起こしていたと思います。この問題は今月9日に解消しました。IE9をご利用のみなさまにはご不便をおかけし申し訳ありませんでした。
IE8はもともと問題ありません。また、対策を実施した結果、IE7以前のバージョンで表示に不具合が出ている可能性があります。そのため、推奨環境をIE8以上と改めました。IE7以前のバージョンをご利用の方は、IE8にバージョンアップして対訳をご利用ください。
以下、問題の詳細について解説です。細かいハナシになるので興味のない方は、ブログランキングをどうぞ。
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最近パソコンを買い換えたメンバーさんから、行ズレするとの連絡を受けてようやく問題が露見しました。管理人はいまだにWindowsXPを利用していて、XPではIE9へのアップグレードができないため問題の発見が遅れました。
日本語対訳を制作してくれているボランティアの方は、ほとんどIE8を利用しているようで、IE8で制作した日本語対訳を、IE8で表示する分には当然問題は起きません。IE8で制作した日本語対訳をIE9で表示すると問題が生じます。
横幅の長さを超えたテキストを表示するときに、IE8とIE9で行の折り返し地点が異なることがあるのです。これは実際の例ではありませんが、例えばこんな風に行の末尾で折り返す位置が異なると、対訳の左の欧文1行に対して、右の和文で2行を費やすことになり、行ズレが生じます。
わたしはひいさまのお前にひれふしておみ足に接吻したいと思うわ。
わたしはひいさまのお前にひれふしておみ足に接吻したいと思う
わ。
これは、IE8とIE9で搭載しているレンダリング・エンジンが異なることが原因です。もっとも、異なるレンダリング・エンジンであっても、マイクロソフト社がこのような「行の折り返しポリシー」を統一して設計してくれていれば、問題はないのです。しかし、私の確認した限りでは、IE7,IE8の「行の折り返しポリシー」とIE9のそれは異なっているようです。
このようなレンダリング・エンジンに起因する表示の違いを回避するために、IEは「互換表示」という機能を搭載しています。IE9であっても、IE8のレンダリング・モードでページを表示することができます。
私が実機でIE9の表示を確認したところ、レノボ、ソニー、東芝のパソコンでは、「互換表示」機能がデフォルトで「オン」になっていたため、ズレなく日本語対訳を表示することができました。NEC、富士通のパソコンではこの機能がデフォルトで「オフ」になっているようで、行ズレが生じていました。
IE9を利用しているのに、ズレてなかった方は、おそらく「互換表示」機能「オン」の状態で対訳を見ていたはずです。
一方、Webページ制作者側の回避策としては、ブラウザのバージョンにかかわらず、指定したレンダリング・モードでページを表示するように、メタタグを使って指定することができます。今回、解決策としてこちらを採用しました。現在は、IE9で「互換表示」機能の「オン/オフ」にかかわらず、IE8のレンダリング・モードでページを表示するように指定しているため、ズレは生じません。詳しくは、こちらの解説をご覧ください。
→ Web制作者&開発者のためのIE9概説
さて、IE9ってのはどのくらい普及しているのでしょうね?今月の段階でこんな記事が出るくらいですから(→企業内で最も利用しているブラウザー「IE6」が38.6%)、IE9を使ってる人はそんなにいなくて、今回の行ズレ問題の影響範囲は限定的だろうと見ていたのですが……
オペラ対訳プロジェクトの訪問者の分析グラフです。IE利用者は全体の59%。IE = 59.17%
Safari = 13.27%
Firefox = 13.05%
Chrome = 11.16%
IEの内訳はそれぞれ次のようになっていますので、全体のうち、IE9利用者は7%ぐらいのようです。8 = 48.52%
7 = 30.89%
9 = 12.23%
6 = 8.31%
ちなみに、OSの占有率はWindowsが83%を占めています。Win = 82.86%
Mac = 12.14%
Windowsのバージョン毎の内訳は次のようになっているので、
WinXP = 38.97%Win7 = 38.69%
Vista = 21.70%
全体のうち、Win7利用者は32%ぐらいのようです。ということは、Win7を利用していてIE9を利用していない人がかなりいるということなのですね。ほっとしました。
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