シェーンベルク 《月に憑かれたピエロ》 ~祝!解禁~
こちら → 月に憑かれたピエロ
オペラ対訳プロジェクトではオペラの歌詞対訳の他に、カンタータやオラトリオ、バレエなどの舞台作品の歌詞対訳をオマケ的に扱っています。歌曲はプロジェクトでは扱わないつもりですが、連作歌曲《ピエロ》は初演のときには歌手がピエロの衣装を着て演出付きで歌ったとなんかで読んだような気がするので、舞台作品としてもギリギリかすってることにしました。
アルベール・ジローのフランス語の詩をオットー・エーリヒ・ハルトレーベンがドイツ語訳した歌詞を用いています。先日5月21日で、日本におけるシェーンベルクの著作権保護期間(戦時加算を含む)が終了しました。それよりずっと昔に作詞者・翻訳者の著作権保護期間は終了しているため、作曲者の保護期間が終了する前でも、リブレットを公開したり翻訳したりするだけなら可能だったと思われます。でも前回記事《グレの歌》の場合と同じ理由で本日公開としました。この対訳テンプレート、2010年11月に出来上がっていたのですが、1年半寝かせてようやく蔵出しです。
そういえば先月、内田光子とバーバラ・スコヴァがザルツブルクでこの曲を演奏した映像をNHK-BSが放送していましたっけ。放送をあと1カ月遅らせれば、NHKはシェーンベルクの遺族に著作権料を払わないで済んだんじゃないですかね。あれ、3月にはシェーンベルクのオペラ《今日から明日まで》も放送しましたよね。受信料は大切に使ってくださいね~。
さて、《月に憑かれたピエロ》のページには、ずいぶん前からニコニコ動画をぺたぺた貼り付けています。初音ミクがシェーンベルクを歌っております。もちろんドイツ語で!
→ 《月に憑かれたピエロ》から第1部7曲全部見る
実際のところ、私はシェーンベルクの12音技法作品は言うに及ばず無調作品も全く理解できないのですが、この初音ミクの動画は、そんな私にも「シェーンベルクって(・∀・)イイ!!」と思わせてしまうところがすごいです。
この《月に憑かれたピエロ》を制作された職人さんは、ただいまバルトークを連載中で「ミクロコスモス」全6巻、153曲全曲の動画がまもなく完結しようとしています!シェーンベルクと違ってバルトークは大好物なんで、私ほとんど欠かさず視聴しています。よくもまあこれだけシュールな世界を毎回違うネタで繰り出せるものです。私のお気に入りの動画を四つ、この下にぺたぺたと貼り付けました。(なんとなくバルトーク風4楽章構成で)
こういう優れた動画を見ると、オペラまるまる1本、ちゃんと演出付きで見せるボカロ動画が出てくる日も近いのではと。
→ 月に憑かれたピエロ
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