ヴェルディ 《エルナーニ》対訳完成と「エルナーニよ一緒に逃げて」YouTube動画公開
ヴェルディ 《エルナーニ》のリブレット歌詞対訳が完成しました。翻訳は梅丘歌曲会館の藤井宏行さま、これがもう12本目のヴェルディになります。日本語対訳はこちら → エルナーニ
このオペラと《イル・トロヴァトーレ》《運命の力》、三つあわせて「ヴェルディの三大荒唐無稽」と呼ぶらしい。三つだけでいいのか?…なんかもっとあるような気もするけど。
現時点で未訳の《運命の力》の対訳が完成したら、「ヴェルディの三大荒唐無稽」が完結するばかりか、現在世界の歌劇場で一般的なレパートリーとなっているヴェルディの主要作品はほぼ網羅したと言っていいのではないでしょうか。恐るべし梅丘歌曲会館!
第1幕からエルヴィーラのアリアを二本動画にしました。一本目はローザ・ポンセル。両大戦間期にメトで活躍しました。イタオペの神様と呼ばれマリア・カラスを育てた指揮者セラフィンの言葉が有名です。『長い生涯で三つの奇跡に出会った──カルーソーとルッフォとポンセルだ』…三つだけでいいのか?
セラフィンはなんで四つの奇跡と言わなかったんでしょうか。
その問いにセラフィンはこのように語ったそうです。
三人の歌手の声には、もちろん、美しさと力強さと少なからぬ技巧があった----彼らは本当に奇跡としか言いようがなかった。彼らはたしかに歌唱法を極めていたが、まずは特別な----あるいは先例のない----声という素材ありきだったんだ。彼らはカラスのような天才ではなかったし、自分の芸術に新たな解釈を与えたわけでもなかった。カラスは奇跡ではなかった。彼女も大変な才能に恵まれていたが、神からの恵みはすべて原材料というかたちで与えられていたんだ。すべてを完成させるためには、血のにじむような努力と堅い決意と、徹底的な献身が必要だった。(マリア・カラス聖なる怪物 P.94)
今回の動画でカラスのアリア集「ヴェルディ・ヒロインズ」が全部片づきました(リンク先の盤はカップリングが少々違っていて、下の曲目がオリジナルのはず)。プレイボタンをクリックするとYouTubeに跳びます。
ヴェルディ・アリア集Ⅰ
1.『マクベス』~勝利に日に…さあ、いそいですぐに
2.『マクベス』~日の光がうすらいで
3.『マクベス』~消えてしまえ、呪わしいこのしみよ
4.『ナブッコ』~ああ、わたしが見つけた運命の書よ
5.『エルナーニ』~夜のとばりがおりたのに
6.『ドン・カルロ』~世のむなしさを知る神
マリア・カラス(S)
ニコラ・レッシーニョ(指揮)
フィルハーモニア管弦楽団
録音時期:1958年9月19,21&24日
録音場所:No.1 Studeio, Abbey London
さて、今回のヴェルディ 《エルナーニ》の日本語訳テキストはクリエイティブ・コモンズ・ライセンス・表示 2.1 日本 (CC BY 2.1) でライセンスされています。その条件に従う場合に限り、自由にこの日本語対訳テキストを複製、頒布、展示、実演することができます。「表示」条件をクリアするためには次のタグを転載先ウェブ上の近傍に貼ってください。
<a href="http://creativecommons.org/licenses/by/2.1/jp/" target="_blank" ><img border="0" style="" title="Creative Commons License" alt="Creative Commons License" src="http://i.creativecommons.org/l/by/2.1/jp/88x31.png" /></a><br />この日本語テキストは、<br /><a href="http://creativecommons.org/licenses/by/2.1/jp/" target="_blank" rel="nofollow">クリエイティブ・コモンズ・ライセンス</a><br />の下でライセンスされています。<br />@<a href="http://www7b.biglobe.ne.jp/~lyricssongs" target="_blank">藤井宏行</a>
さらに出典元のURL
http://www31.atwiki.jp/oper/pages/740.html
を加えてもらえるとなおよいですが、義務ではありません。
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