ワイル 《イエスマン(肯んずる者)》 対訳完成

オペラクルト・ワイル 《イエスマン(肯んずる者)》 のリブレット歌詞対訳が完成しました。

日本語対訳はこちら → イエスマン(肯んずる者)

翻訳は当プロジェクトのワイル担としておなじみ、hanmyoさまです。hanmyoさまは Mac使いなので《イエスマン(肯んずる者)》の日本語対訳は MacOS用と WinOS用と二種類用意しています。

来たよ、来たよ!またマイナーなのが!と思ったら、実はこれ日本で初めて上演されたワイル作品なんだそうです。(三文オペラじゃないんだ!)

このタイトル、ドイツ語の「Der Jasager」は「Ja」+「sager」=「はい」と「言う人」ということで、英語風に「イエスマン」という邦題で紹介されることが多いようです。日本語にもなっている「イエスマン」はたいてい「上司の言に唯々諾々と従う人」のことですから、私は昨日までこれは「組織の中でイエスマンになって生きる人の滑稽さをブレヒト流に描写した」作品なんだろうなと勝手に想像していました。でもなんで子供がジャケ写になってるんだろうと。

ところがなんとこれ、日本の能楽「谷行(たにこう)」を翻案したものなんだそうです。ですのでもちろん「イエスマン」はサラリーマンじゃない。hanmyoさまは、私のような愚かな誤解を避けるために、タイトルに「肯んずる者」という訳をつけてくれました。この邦題が日本における一般的な呼称になればいいなと思います。

じゃあどんなお話なの?ってのは、hanmyoさまの「訳者より」と、そこにもリンクを貼った加藤教授のホームページをご覧ください。この作品が気になり始めた方は必読です。

さて、今回のワイル《イエスマン(肯んずる者)》の日本語対訳テキストはクリエイティブ・コモンズ・ライセンス・表示 - 改変禁止 2.1 日本 (CC BY-ND 2.1) でライセンスされています。その条件に従う場合に限り、自由にこの日本語対訳テキストを複製、頒布、展示、実演することができます。このうち「表示」条件をクリアするためには次のタグを転載先ウェブ上の近傍に貼ってください。

<a href="http://creativecommons.org/licenses/by-nd/2.1/jp/" target="_blank" ><img border="0" style="" title="Creative Commons License" alt="Creative Commons License" src="http://i.creativecommons.org/l/by-nd/2.1/jp/88x31.png" /></a><div>この日本語テキストは、<br /><a href="http://creativecommons.org/licenses/by-nd/2.1/jp/" target="_blank" rel="nofollow">クリエイティブ・コモンズ・ライセンス</a><br />の下でライセンスされています。<br />@hanmyo

さらに出典元のURL
http://www31.atwiki.jp/oper/pages/2432.html
を加えてもらえるとなおよいですが、義務ではありません。

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