ヴェルディ 《ドン・カルロ》 「呪わしき美貌」 YouTube動画公開

オペラジュゼッペ・ヴェルディ 《ドン・カルロ》 から「呪わしき美貌:運命の贈り物 残酷な贈り物よ」のイタリア語日本語対訳付きYouTube動画を公開します。翻訳は梅丘歌曲会館の藤井宏行さまです。

動画はこちら → ドン・カルロ
対訳はこちら → ドン・カルロ

ビルギット・ニルソンがヴェルディのアリアを歌ったアルバムに入ってました。この音源は公開から50年以上が経過し日本をはじめ著作隣接権保護期間を50年と定める国ではパブリックドメインとなっています。



エボリはメゾの役なんですが、このアリア、ソプラノにも人気みたいです。

「美しいって罪だわ……」

女に生まれたからには、たとえそれがどんなシビアな状況であれ、一生に一度ぐらいは言ってみたいですよね。エボリを演れば、大声で言えます。

「私はお前を呪うわ お前を呪うわ おおこの美貌よ」

ちなみにエボリが古代エジプトに転生したと思われるアムネリスの場合はこうなってます。

「今、私はお前を呪うわ。恐ろしい嫉妬心よ あの方の死と そして、私の心に永遠の悲しみをもたらしたお前を!」


今週、マリインスキー・オペラが《ドン・カルロ》を持ってきます。イタリア語5幕版全幕の動画対訳もありますんで、予習・復習にお役立てください。

ヴェルディ「ドン・カルロ」5幕版 4幕版
イタリア語上演/日本語字幕付

2016/10/10 [月・祝] 14:00
2016/10/12 [水] 18:00

東京文化会館 大ホール

フィリッポ2世:フェルッチョ・フルラネット
ドン・カルロ:ヨンフン・リー
ロドリーゴ:アレクセイ・マルコフ
宗教裁判長:ミハイル・ペトレンコ
エリザベッタ:ヴィクトリア・ヤストレボヴァ/イリーナ・チュリロワ
エボリ公女:ユリア・マトーチュキナ

管弦楽:マリインスキー歌劇場管弦楽団・合唱団
指揮:ワレリー・ゲルギエフ
演出:ジョルジオ・バルベリオ・コルセッティ

エボリのマトーチュキナは去年のチャイコフスキー・コンクールの優勝者だそうです。写真を見る限りまさに「呪わしき美貌」の持ち主。でも動画で見るとそんなでもない。

さて、こんなニュースが出てましたので注意してください。

上演版およびキャスト変更のお知らせ。(2016年9月1日現在)

芸術総監督ワレリー・ゲルギエフおよびマリインスキー歌劇場の希望により「ドン・カルロ」の上演版と一部キャストを下記の通りに変更させていただきます。何卒ご了承いただけますよう、お願い致します。

・「ドン・カルロ」 5幕版 ⇒ 4幕版
・「ドン・カルロ」エリザベッタ役   
 10月10日・12日 ヴィクトリア・ヤストレボヴァ ⇒ 10日 ヴィクトリア・ヤストレボヴァ、12日 イリーナ・チュリロワ
・「エフゲニ・オネーギン」グレーミン公爵役
 10月15日 エドワルド・ツァンガ、10月16日 ミハイル・ペトレンコ ⇒ 15日 ミハイル・ペトレンコ、16日 エドワルド・ツァンガ

まあ驚いた。4幕版に変更って別の演出を持ってくるんでしょうか。それとも5幕版の演出そのままで2幕から始めるってことでしょうか。さすがマリインスキー、臨機応変ですな!

そして8月の割引に続いて、やっぱり出たネット割。

【WEB特別割引・定価より約20%OFF】
特別S席 35,800円 (通常価格 43,200円)
特別A席 29,300円 (通常価格 36,700円)
詳しくはこちら⇒⇒⇒

毎度言うことだけど、特別S席35,800円ってA席を通常価格36,700円で買った人の立場は?公演の半年以上も前に買ってくれる一番熱心なお客さんを裏切っているとしか思えませんな。


ニルソンのヴェルディはもちろん Spotify(スポティファイ)でも聴けますよ。



調子に乗ってあれこれ聴いていたら、フリープランに許される15時間/月をあっという間に使い切ってしまいそうです。これはプレミアム移行する人たくさん出るだろうね~。ワシはしないけどさ!

ドン・カルロ
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