ヴィシネフスカヤが歌うタチヤナ「手紙の場」 YouTube動画公開
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対訳はこちら → エフゲニー・オネーギン
「手紙の場」は対訳が完成したときにリチア・アルバネーゼが歌った音源を動画対訳にしています。そのときはラテン翻字版とキリル文字版、ふたつの動画を作ったのですが、今回はキリル文字版のみです。
タチヤナを歌うのはガリーナ・ヴィシネフスカヤ。1955年の全曲録音からの抜粋です。残念ながらモノラル録音です。でも声はきれいに入ってると思います。この音源は公開から50年以上が経過し、日本をはじめ著作隣接権保護期間を50年と定める国では、パブリックドメインとなっています。
チャイコフスキー:歌劇『エフゲニ・オネーギン』全曲
エフゲニー・ベロフ(バリトン:オネーギン)
ガリーナ・ヴィシネフスカヤ(ソプラノ:タチヤナ)
セルゲイ・レメシェフ(テノール:レンスキー)
ラリーサ・アフデーエワ(メゾ・ソプラノ:オリガ)
イワン・ペトロフ(バス:グレーミン)、他
ボリショイ劇場管弦楽団&合唱団
ボリス・ハイキン(指揮)
録音時期:1955年
録音方式:モノラル
《オネーギン》全曲となると隣接権保護期間切れで動画対訳に出来そうなのはこのヴィシネフスカヤ/ハイキン盤ぐらいしか見当たりません。音質には目をつぶって、演奏会形式全曲上演が予定されている11月公開目標で全曲動画対訳制作に取り掛かることにしました。
当初はラテン翻字字幕で作業をスタートさせたのですが、第1幕冒頭のアンサンブルの楽譜を確認しようと IMSLP に行った時、ラテン翻字ではヤバいことに気づきました。IMSLP にラテン翻字版の楽譜ないんですよ。みんなキリル文字で書かれてる。ラテン翻字の字幕とキリル文字の楽譜を突き合わせて、この歌詞はキリル文字で言うとココだろうと見当をつけながら作業する必要が出てきます。冒頭のアンサンブルは乗り切れたとしても、手間取る箇所が長~い全幕のどこかで出てこないとも限らない。ほとんどの人が読めない(もちろん私もです)キリル文字の字幕を出して、どれほど意味があるのかという疑問はあるものの、楽譜で確認できるという安全策を取ってキリル文字版に方向転換します。
さて、キリル文字で全曲制作再スタートする前に、ロシア通の人に教えて欲しいことがあります。キリル文字を表示するのに「Times New Roman」はどうなんでしょうね?
今回の動画の字幕に使ったフォントは「Times New Roman」です。アルバネーゼの時も同じフォントを使いましたが、そのときは「太字 bold」だったのを、今回は「標準 Regular」で使ってます。「太字」だと繊細なタチヤナのイメージとなんとなく合わない気がしたので。
「Times New Roman」以外にもキリル文字に対応したフォントはいっぱいあるのですが、どれも今ひとつピンと来ない。ロシア語のニュースサイトでどんなフォントを使っているのかを調べてみたけど、よく使われているフォントはどれもビジネスライクな「Sans-serif」で、格調高いプーシキンのテキストにはそぐわない感じ。
このフォントならキリル文字っぽさがよく出るよ!なんてフォントがあったら教えてください。是非コメント欄まで。
6月中旬までにコメントがなければ「Times New Roman」で作リ始めることにしましょうか。(ラテン翻字用に用意したファイルをいったん全部パーにしてるので「Times New Roman」で始めた作業をまた途中で変更して再スタートはちょっとしんどい)
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