ウェーバー《魔弾の射手》全曲 カイルベルト指揮 YouTube動画公開
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もう6年も前になるんですなあ、第2幕だけ動画対訳にしたのは。全幕の動画対訳ようやく登場です。第2幕を作り直しつつ全幕を1本の動画にまとめています。時間がない人は狼谷だけでもどうぞ。この音源は公開から50年以上が経過し、日本をはじめ著作隣接権保護期間を50年と定める国では、パブリックドメインとなっています。
グリュンマーすばらしい。不思議ちゃんのエルザより、お姉さんに歌ってます。どのフレーズをとっても全くムリがない、ブレがない。理想的な弧を描いて見事に着地する。それは高い技術と計算に裏打ちされているはずなのだけど、それを微塵も感じさせない。
ベルリン・フィルすばらしい。EMI レーベルから出ている同時期のベルリン録音のオペラとしては、《オランダ人》と《タンホイザー》も動画対訳にしましたけど、そちらは歌劇場のオケでした。ぜんぜん音が違います。主席奏者ゲロうま。
ヴェーバー:歌劇『魔弾の射手』全曲
マックス:ルドルフ・ショック
アガーテ:エリーザベト・グリュンマー
エンヒェン:リーザ・オットー
カスパール:カール・クリスティアン・コーン
オットカール:ヘルマン・プライ
隠者:ゴットロープ・フリック
ベルリン市立歌劇場合唱団
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
ヨーゼフ・カイルベルト(指揮)
録音時期:1958年4月、5月 (P)1959
録音方式:ステレオ(セッション)
《フィデリオ》ほど多くはなかったけど、こちらも台詞部分でウィキに掲載したドイツ語リブレットと異なるところがありました。幸い図書館にリブレット付きのLPレコードがあり、これを使ってほぼ修正できた感じです。
おもしろいことに、CDにはあるのに、LPレコードではカットされている台詞があるんですなあ。たぶん収録容量の関係でしょうが。LPレコードは国内盤(EAC-77269)でした。海外盤でも同じところをカットしていたんだろうか。してみると、その部分だけCD化されたときが世界初出で、 (P)1959 じゃない可能性があると……。
さて、来月はふたつの《魔弾》が控えています。5月の《フィデリオ》に続いて盛大にカブってます。どちらも超メジャー作品ではあるけれど、たぶんジングシュピールという形式が災いしているのでしょう、日本でしょっちゅうやる演目じゃない。
二期会は「ドイツ語歌唱・日本語台詞」とある。兵庫はドイツ人も出るから歌も台詞もドイツ語でしょう。
悪魔ザミエルの大和悠河は宝塚出身の方ですね。
ハンブルク州立歌劇場との共同制作 東京二期会オペラ劇場
ウェーバー作曲《魔弾の射手》オペラ全3幕
(日本語字幕付き・ドイツ語歌唱、日本語台詞上演)
7/18(水)18:30
7/19(木)14:00
7/21(土)14:00
7/22(日)14:00
東京文化会館
オットカール侯爵:大沼 徹(18/21)/藪内俊弥(19/22)
クーノー:米谷毅彦(18/21)/伊藤 純(19/22)
アガーテ:嘉目真木子(18/21)/北村さおり(19/22)
エンヒェン:冨平安希子(18/21)/熊田アルベルト彩乃(19/22)
カスパール:清水宏樹(18/21)/加藤宏隆(19/22)
マックス:片寄純也(18/21)/小貫岩夫(19/22)
隠者:金子 宏(18/21)/小鉄和広(19/22)
キリアン:石崎秀和(18/21)/杉浦隆大(19/22)
ザミエル:大和悠河(全日)
合唱:二期会合唱団
管弦楽:読売日本交響楽団
指揮:アレホ・ペレス
演出:ペーター・コンヴィチュニー
舞台美術:ガブリエーレ・ケルブル
照明:ハンス・トェルステデ
演出補:ペトラ・ミュラー
コンヴィチュニー演出は間違いなく「読み替え」してるはずなので、《魔弾》知らない人は予習必須です。ていうか「知らないで見るのは全く意味がない」と言い切ってしまって構わないと思います。興行側は事前にそれをアナウンスして、ウェブサイトに対訳掲載したり音源公開したり、事前に予習できる環境を整えるぐらいのことは、やってほしいと思うんですけどね。一見さんお断りってんなら構いませんけど。
佐渡裕芸術監督プロデュースオペラ2018
『魔弾の射手』-Der Freischütz-
〈全3幕/ドイツ語上演・日本語字幕付き/新制作〉
7月20日(金).21日(土).22日(日).24日(火).25日(水). 27日(金).28日(土).29日(日) 全8回公演
各日14:00開演(13:15開場)
【7月20日(金)、22日(日)、25日(水)、28日(土)】
オットカー侯爵:小森輝彦
クーノー:ベルント・ホフマン
アガーテ:ジェシカ・ミューアヘッド
エンヒェン:小林沙羅
カスパー:高田智宏
マックス:トルステン・ケール
隠者:妻屋秀和
キリアン:清水徹太郎
ザミエル:ペーター・ゲスナー
【7月21日(土)、24日(火)、27日(金)、29日(日)】
オットカー侯爵:町英和
クーノー:鹿野由之
アガーテ:カタリーナ・ハゴピアン
エンヒェン:マリア・ローゼンドルフスキー
カスパー:ジョシュア・ブルーム
マックス:クリストファー・ヴェントリス
隠者:斉木健詞
キリアン:清水徹太郎
ザミエル:ペーター・ゲスナー
合唱:ひょうごプロデュースオペラ合唱団
管弦楽:兵庫芸術文化センター管弦楽団
指揮:佐渡裕
演出:ミヒャエル・テンメ
装置・衣裳:フリードリヒ・デパルム
照明・映像:ミヒャエル・グルントナー
衣裳助手:ハンナ・フォラート
言語コーチ:ハイケ・シルバーマン
合唱指揮:矢澤定明
演出助手:飯塚励生
音楽コーチ:森島英子
衣裳コーディネーター:小栗菜代子
プロデューサー:小栗哲家
舞台監督:大洞邦裕
8ステージもあるのに、今年もチケットの売れ行き好調でもうA席(Sの設定はなし)しか残ってません。こちらはたぶん読み替えないふつーの演出。いずれにせよ、予習・復習にテキスト対訳・動画対訳をお役立てください。
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