ロッシーニ《セビリアの理髪師》全曲 YouTube動画公開

オペラジョアキーノ・ロッシーニ《セビリアの理髪師》全幕のイタリア語関西弁対訳字幕付きYouTube動画を公開します。

対訳はこちら → セビリアの理髪師
動画はこちら → セビリアの理髪師

ビクトリア・デ・ロス・アンヘレスのロジーナがとってもチャーミング。モノラル時代にも録音してるし、得意のレパートリーだったんでしょう。

指揮は当時グラインドボーン音楽祭の音楽監督だったヴィットリオ・グイ。音楽祭が終わった後、全員アビーロードのスタジオに移動して録音したのだと思ってましたが、録音年である1962年のグラインドボーンの演目に《理髪師》はない。その前年1961年上演の《理髪師》のアンサンブルにロス・アンヘレスとアルヴァを加えて録音したということらしい。この音源は2017年末の時点で公開から50年以上が経過し、2017年まで著作隣接権保護期間を50年と定めていた日本では、パブリックドメインとなっています。



重唱の際、字幕を画面の左右に分けることがあるんだけど、基本的には左で歌ってる人の字幕を左に出すようにしてます。ところがこの録音では、歌いながら歌手が右へ左へと移動することがあり、すごくめんどくさいことになってます。左に出していたソプラノの字幕が、重唱後半には右に移動することもあるし、なんかうまく行かなくて歌手の動きに合わせられなかったところもあります。

カット多数あり。フィナーレの伯爵の大アリア「これ以上逆らうのをやめろ」も当然カットです。版はもちろんゼッダ校訂版ではないけど、ものの本によるとそれ以前に編纂されたコーエン社出版の校訂版に依っているらしい。

イタリア語歌詞はウィキに掲載したリブレットと多少違う。できるだけ音源の歌詞に合わせたつもりですが、聴き落としもありそうです。ご容赦ください。というわけで、なんとか完成にこぎ着けたけど、制作にまる1年かかってしまった。別に毎日作業してたわけじゃないけど……。ああ疲れた。

ロッシーニ:『セビーリャの理髪師』

セスト・ブルスカンティーニ(フィガロ)
ルイジ・アルヴァ(アルマヴィーヴァ伯爵)
ビクトリア・デ・ロス・アンヘレス(ロジーナ)
カルロ・カーヴァ(バジリオ)
イアン・ウォレス(バルトロ)
ラウラ・サルティ(ベルタ)
ジョン・ライズ・エヴァンス(召使)

グラインドボーン・フェスティヴァル合唱団
グラインドボーン・フェスティヴァル管弦楽団(ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団)
ヴィットリオ・グイ(指揮)

録音:1962年9月4-7,9-11日、アビー・ロード・スタジオ(ステレオ)

さて、問題のエセ関西弁ですが(笑)、ここにも書いておいたとおり、ネイティヴの方の手でウィキを修正していただけるとありがたい。いちおう第1幕の1ページ(「今の歌声は」の前)までは、直してくれた人がいます。そこから後を中心に見直していただけると助かります。全幕それらしい関西弁に直ったら、別の音源を使って新しい動画対訳作りましょうね。

今月イタリアからボローニャ歌劇場が来るらしい。動画対訳を予習・復習にお役立てくださいと言いたいところですが、動画作ってみて思うんだけど、やっぱりこのオペラ、演技込みで楽しむものですね。演奏会形式上演とかぜったい成立しない類のオペラでしょう。予習はさくっと切り上げて、舞台を楽しめばいいんじゃないでしょうか。

★ボローニャ歌劇場「セヴィリアの理髪師」
6月16日(日)フェスティバルホール(大阪)
6月20日(木)18:30 Bunkamuraオーチャードホール
6月22日(土)15:00 神奈川県民ホール
6月24日(月)15:00Bunkamuraオーチャードホール
6月26日(水)福岡シンフォニーホール

★ボローニャ歌劇場「リゴレット」
6月15日(土)愛知県芸術劇場 大ホール
6月18日(火)滋賀県立芸術劇場びわ湖ホール
6月21日(金)18:30 Bunkamuraオーチャードホール
6月23日(日)15:00 Bunkamuraオーチャードホール

最近こんなツイートを見たけど……

これが「陰口はそよ風のように」というヤツですよ。

セビリアの理髪師
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