ヴェルディ《オテロ》「イアーゴのクレド」YouTube動画公開
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ロバート・メリルのイアーゴです。この音源は2017年末の時点で公開から50年以上が経過し、2017年まで著作隣接権保護期間を50年と定めていた日本では、パブリックドメインとなっています。
まもなくロイヤルオペラの来日公演が始まります。カラヤンが振ってデル・モナコが歌った《オテロ》全曲動画あるのですが、第1/2幕の動画は先月報告したとおり見られなくなってます。第3/4幕はいまのところ見られるようです。それより前に作った第1幕だけの動画は見られそうなので、予習・復習は第2幕をすっ飛ばしてもらうしかないですね。
ヴェルディ作曲『オテロ』全4幕
2019年9月14日(土)15:00 神奈川県民ホール
2019年9月16日(祝)15:00 神奈川県民ホール
2019年9月21日(土)16:30 東京文化会館
2019年9月23日(祝)16:30 東京文化会館
オテロ/グレゴリー・クンデ
デズデモナ/フラチュヒ・バセンツ
ヤーゴ/ジェラルド・フィンリー
指揮:アントニオ・パッパーノ
演出:キース・ウォーナー
2016ウィーンの引越公演以来のチケット価格推移です。今回は強気の価格設定。
| 席 種 | ROH 1986 | ROH 2010 | Met 2011 | WSO 2012 | Scala 2013 | ROH 2015 | **WSO 2016 | ROH 2019 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| S | 29K | 54K | 64K | 59K | 62K | 55K | 67K | 59K |
| A | 26K | 47K | 57K | 52K | 55K | 48K | 61K | 52K |
| B | 22K | 40K | 49K | 45K | 48K | 41K | 54K | 45K |
| C | 18K | 33K | 40K | 38K | 38K | 33K | 49K | 37K |
| D | 15K | 26K | 32K | 29K | 29K | 26K | 33K | 30K |
| E | 12K | 19K | 24K | 19K* | 19K | 19K | 25K | 23K |
| F | 9K* | 12K | 16K | 15K* | 13K | 12K | 17K | 16K |
*横浜公演は-1000
**2016WSOはワルキューレの価格
**2016WSOはワルキューレの価格
チケット価格が高いか安いかは人それぞれ感じ方は違うでしょうけど、私なら「この値段つけるならせめてカウフマンの首に縄つけて引っ張ってこい」と言うでしょう。
チケットの価格について、ロイヤルオペラ招聘元NBSの高橋典夫専務理事が、劇場で配ってるチラシにおかしなことを書いてますね。
新起承転々漂流編 vol.28
(佐々木忠次時代から)時代は移り、引越公演の状況はどんどん変わっているが、私もここで引越公演のチケット代はけっして高くないことをアピールしたい。(中略)たとえば、まもなく東京・横浜で公演をおこなう英国ロイヤル・オペラの最高席は59,000円だが、現地ロンドンでの今年のロイヤル・オペラの『運命の力』のプレミエは最高席で285ポンド、日本円で約44,000円だった。(中略)日本での引越公演の場合は、単純に言って現地でかかる公演費用のほか、団員スタッフの航空運賃と宿泊費(中略)などが余計にかかる。入場料の体系が異なるので単純に比較できないにしても、現地で観たら安いのに、日本の引越公演は高いという偏見が根強くあるが、それを変えなければならない。
なんで最高席で比較して、最低席では比較しないのでしょうか。(しかも《運命の力》プレミエってネトレプコとカウフマンが出た一番高い時じゃね?)
最低席は上野で16,000円、ロンドンならわずか11ポンドですよ。「体系が異なるので単純に比較できない」と予防線を張っていますが、アンフェアな記述だと思います。
読者をミスリードするそんな比較はやめて、単純に加重平均単価で比較すればいいんじゃないでしょうか。満席時チケット売上合計を席数で割るだけです。簡単にでます。でも日本公演はほとんどがS席とA席だから、加重平均で比較するとロンドンよりものすごく高いのがバレちゃうので、そういう都合の悪い数字は出したくないのでしょう。
「ヨーロッパの歌劇場は多額の公的補助で運営されているので、公的補助のない引越公演は高くて当然」という珍説もしばしば耳にしますが、これも詭弁ですね。「舞台装置も衣装も日本公演専用にあつらえたプロダクションを持ってきました」というのならわかりますが、あちらの公的補助で作って、しかもとっくに減価償却が済んでいる、例えばウィーンの《ばらの騎士》(2021年またくるらしい)なんかを日本に持ってきて公演するのですから、そういう珍説を披瀝するなら「ウィーンの《ばら》はチケットを安くすべき」ぐらいのことは言ってほしいものです。
私はこれまでの経験からオペラの引越公演は公的な機関がやるべきであって、民間でやり続けるには限界があると思っている。
あーあ、言っちゃったよ。NBSの企画に公的資金投入しろ、だってさ。上級国民のみなさんが考えることときたら、税金からの分前にあずかってオイシイ思いをすることばかり。アベちゃんと友達になれば出るかもね!
もっとも、私は現地チケット価格と引越公演チケット価格を同じにしろと言うつもりはありません。高くて当然だと思います。高すぎるのが問題なのですよ。
1994年のクライバーはいかにも高すぎた。だけどあれはクライバーだもの。しょうがない。しかしパッパーノごときでこのチケット価格というのは、もう普通に生活している人が買うものじゃない。
観劇というのは、つまらない日常のなかにあるささやかな楽しみであったはずなのですよ。こういう商売を続けていると観劇の本質を歪めてしまうことになりかねない。もうオペラの引越公演はやめたほうがいいと思います。
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