ヤナーチェク《グラゴル・ミサ》全曲 YouTube動画公開

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そして7月3日は指揮者カレル・アンチェルの命日でもある。アンチェル指揮のチェコ・フィルによる音源です。「楽譜が手に入ったら作る」と宣言してから4年、その後 IMSLP でフルスコアが入手できるようになり無事完成しました。この音源は2017年末の時点で公開から50年以上が経過し、2017年まで著作隣接権保護期間を50年と定めていた日本では、パブリックドメインとなっています。
当初、クーベリック盤で作るつもりでいましたが、アンチェル盤と冒頭を聴き比べたら、断然アンチェルがいいのでこっちにしました。私の中でクーベリック株の下落が止まりません。とはいえ、このミサ曲の制作はバッハやベートーヴェンみたいに難しくはないので、クーベリックかバーンスタイン(あるんだ?!)を使ってまた作ることになるとは思うけど。それにしてもヤナーチェク独特のフレーズはクセになる。この曲を聴いちゃうと散歩中に突然「アーミン、アーミン、アーミン、アーミン」と歌い出すハメになるので要注意。
ヤナーチェク「グラゴル・ミサ」
(ソプラノ)リブシェ・ドマニーンスカー
(アルト)ヴィエラ・ソウクポヴァー
(テノール)べノ・ブラフト
(バス)エドゥアルト・ハケン
プラハ・フィルハーモニー合唱団
チェコ・フィルハーモニー管弦楽団
(指揮)カレル・アンチェル
この機会に、ウィキのテキスト対訳も見直しました。松田紳さまに許可を得てウィキに転載していた和訳を、パブリックドメインの「公教会羅甸歌集」(明治36年)の和訳に差し替えました。松田さま、これまでご協力ありがとうございまいした。
もちろん「公教会羅甸歌集」はラテン語からの翻訳です。《グラゴル・ミサ》は教会スラヴ語です。こんなの読めるわけない。ラテン語と対照して、この部分はここだろうと見当をつけて和訳を埋めてます。間違っているところもあるかもしれませんがご容赦ください。
またラテン語典礼文と比較すると《グラゴル・ミサ》には欠けている章句があるようです。「Domine Deus, Rex coelestis, 主なる神、天の王」とか「et homo factus est. 人となり給えり」など、いくつか相当する文言が見つかりません。テキスト対訳でも動画対訳でも、たぶんその文言はないのだろうということで処理しました。
この動画制作中に「公教会羅甸歌集」の訳文写し間違いに気づきました。
誤)面して生ける人と、死せる人とを審かん為めに、
正)而して生ける人と、死せる人とを審かん為めに、
ああ恥ずかしい。バッハもベートーヴェンも間違って掲載してしまいました。今は修正済です。しかし動画対訳は修正しようがないので、概要欄に正誤を記しておきました。モーツァルトはクレドのこの部分に曲をつけなかったので問題なしでした。
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