シュトラウス《ばらの騎士》全曲 カラヤン指揮 YouTube動画公開
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第2幕だけ公開したのが8年前。その第2幕も全面的に字幕をやり直し、ようやく全幕の完成です。
この音源は2017年末の時点で公開から50年以上が経過し、2017年まで著作隣接権保護期間を50年と定めていた日本では、パブリックドメインとなっています。しかし既報のとおり第2幕動画はまだブロックされたまま。この全幕動画も早晩ブロックされると思います。早めのご視聴をお勧めします。
もう説明不要の、オペラの中のオペラにして名盤中の名盤。全力出し切って編集した。「ばらの献呈」を編集している姿は人には見せられない。いい年したおっさんがボロボロ泣いてしまう。
R.シュトラウス:『ばらの騎士』全曲
陸軍元帥夫人:エリーザベト・シュヴァルツコップ
オックス男爵:オットー・エーデルマン
オクタヴィアン:クリスタ・ルートヴィヒ
ファーニナル:エーベルハルト・ヴェヒター
ゾフィー:テレサ・シュティッヒ=ランダル
マリアンネ:リューバ・ヴェリッチ
ヴァラザッキ:パウル・クーエン
アンニーナ:ケルシュティン・マイヤー
歌手:ニコライ・ゲッダ
警官:フランツ・ビアバッハ
弁護士:ハラルト・プレグルヘフ
亭主:カール・フリートリッヒ
婦人帽売り:アニー・フェルバーマイヤー
動物売り:ゲルハルト・ウンガー
孤児たち:シュヴァルツコップ、ルートヴィヒ、マイヤー
召使:ウンガー、マイクート、ヴェヒター、プレグルヘフ
給仕:マイクート、ウンガー、ヴェヒター、ビアバッハ
フィルハーモニア合唱団(コーラス・マスター:ヴィルヘルム・ピッツ)
ラフトン少女ハイスクールとバンクロフツ・スクールの児童合唱団
フィルハーモニア管弦楽団
ヘルベルト・フォン・カラヤン(指揮)
録音時期:1956年12月
録音場所:ロンドン、キングズウェイ・ホール
録音方式:ステレオ(セッション)
ウィーン訛りについて。オックス男爵のドイツ語を字幕で確認しながら聴くと、学校で習うドイツ語発音との違いがよくわかると思います。
すぐに気づくのは「a」の音が「o」の音に近くなるところ。「Das ドゥォス」「hab' ホーブ」みたいに聞こえる。語尾にも妙な癖があります。「gut グゥヮト」「soll ソイ」とか。
ファーニナルとマリアンネは興奮してくるとウィーン訛りが出るという設定に聞こえなくもない。主役女声3人は全く訛り無し。マリアンデルはウィーン訛りというより下賤の者が使う言葉遣いではないでしょうか。
訛りといえば怪しい黒新聞の二人組。私は今のいままで夫婦だとばっかり思ってました。第1幕で男爵に自己紹介するところではっきり「叔父と姪」と言ってました。
叔父のヴァルツァッキはバリバリのイタリア訛り。ドイツ語の「ch」が言えないので「ich」が「ik」になる。ところが姪のアンニーナは生まれがこっちなのか、イタリア訛りが全くないばかりか、台本によるとボヘミア訛りもイケるらしい。
男爵に営業をかける場面、叔父と姪が同じ台詞で畳み掛ける。台本では「’inter die Bette」(イタリア人はhを発音しない)となっているところ、楽譜ではアンニーナのほうだけ「Hinter die Bette」と書いてある。ヴァルツァッキの訛った営業トークをアンニーナが正しいドイツ語に言い直しているという設定なのかもしれません。
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