自作パソコンを組んでみた

オペラ去年の11月に「自作パソコンでデュアルブートをやりたい」と書きました。パーツを買い集めて自分で組み上げ、Window7 と Windows10/11 どちらも動かせるパソコンを作るという、「グラボって何?」レベルのワタシには無謀な企てです。

それでも「ガンプラ真空管アンプも組めた俺にパソコンぐらい組めないわけがない」と勇気を振り絞ってチャレンジしました。

結論から言うと、組めたけど Win7 は動きませんでした。

Win95 の時代から、パソコンとは四半世紀も付き合ってきましたが、何年経ってもやっぱりパソコンは難しいと痛感しました。以下はその覚え書きです。本質的な意味を理解しないまま壁に体当たりを繰り返したので、いったい何にチャレンジしていたのか、書き残しておかないと忘れてしまいそうです。

最初に断っておきますが、一般ピープルには、自作パソコンはまったくオススメできません。私も一般ピープルなので、まずは自作パソコンとは何かを理解するために、YouTube の自作パソコン制作動画を片っ端から視聴しました。出てくるのはほぼ全てゲーミングPCの制作記です。いまどきの自作派の目指すところは、超ハイスペックなマシンで高精細に、あるいはコスパ重視のマシンでストレスのないレベルで、フォートナイトとかファイナルファンタジーのようなオンラインゲームを楽しめるかにあるらしいのです。だから「自作パソコン≒ゲーミングPC」と思ってだいたい間違いありません。

私はゲームは全くやりません。ウィキを編集したり、ブログを書いたり、YouTube 見たり、ときどき表計算ソフト使ったり、重いとはいってもせいぜいWMM2.6 で動画をコンパイルする程度。それなら自作パソコンなんか組む必要はなく、ドスパラあたりのコスパのよいBTO機か、多少手を入れてスペックアップした中古パソコンで十分です。

私は(挫折したけど)デュアルブートという野望(無謀?)があり、自作以外の選択肢がなかったのでチャレンジしました。ただ、やってみるとやっぱり工作は楽しいので、パソコンにもなにかしらロマンを感じたい人は自作にチャレンジしてもいいかもしれません。

私が今回組んだパソコンの構成はこちらのとおり。

【CPU】インテル Core i3 10105 BOX ¥13,981
【メモリ】CFD W4U2666CM-8GR [DDR4 PC4-21300 8GB 2枚組] ¥5,980
【マザーボード】ASUS TUF GAMING B560M-PLUS ¥12,980
【SSD】crucial MX500 CT500MX500SSD1/JP ¥5,914
【ケース】SILVERSTONE SST-SG02B-F-USB3.0 [ブラック] ¥10,430
【電源】Corsair CV550 CP-9020210-JP ¥5,360
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【合計】¥ 54,645

価格は自作PC構成見積もりてすとが引っ張った現在の価格です。私の購入価格はこれよりほんの少し安かったかもしれません。しかし自作してもざっくり5万円はかかるのです。そしてここにはOS(Windows)価格は含まれていません。検索すれば、5万円台で、同程度かそれ以上のスペックで、OSとサポートと保証込みのBTO機が容易に見つかるはずです。「自作=安い」は、ゲーミングPCの自作なら実現できるのかもしれませんが、やはりオフィスPCの自作では無理だと思います。

自作初心者なりにチョイスしたパーツについてコメントです。リンク先はすべてアマゾンですが、私はアマゾン以外にノジマやビックカメラも使いつつ、安くなったところを見計らってバラバラに発注しました。

インテル Core i3 10105
たぶんオーバースペックだと思います。このCPUならオンラインゲームもできちゃうはずです。私はやりませんが。Pentium でも十分だとは思うんですが、やっぱりこの際「コア・アイ」ってのを使ってみたいよなーと。CPUを選ぶときには、グラフィック機能が内蔵されているかどうか注意して選んでください。内蔵されていない型番は少し安いけど、別にグラフィック・ボード(グラボ)を買う必要があるんだそうです。そして半導体不足とマイニング需要のせいで、グラボは今ものすごく高い。

CFD DDR4 PC4-21300 8GB 2枚組
たぶん8ギガで十分。2枚組16ギガで少し安くなっていたのでつい買ってしまいました。1枚使って1枚はヤフオクで売ればいいと思いましたが、後述する「Hyper-V」を利用しようと思ったらメモリ不足と言ってきたので、2枚16ギガ使ってしまいました。結局「Hyper-V」も挫折したんですけど。私の使い方だと、体感上16ギガでなにか変わるということはないと思います。

ASUS TUF GAMING B560M-PLUS
ゲームやらないのに何で「GAMING」買ってんだよと思われるでしょう。光デジタル出力端子が付いているマザーボードが欲しかったのです。いずれPCとオーディオの接続はUSBじゃなくて、光ケーブルを使ってみたい。男のロマンってやつです。ASUSのマザボで組むと、初回ウィンドウズ起動時にインストールしろと言ってくる「ARMOURY CRATE」というアプリは入れたほうがいいです。CPUの温度とかをチェックできておもしろいです。

crucial MX500 CT500MX500SSD1/JP
SSDは前に Windows7 のHDD→SSDの換装に使ったのと同じやつ。上のマザボにはM.2タイプのSSDが刺さるのですが、M.2では物理的にデュアルブートするのは難しいだろうし、いずれお立ち台を使ってクローンを作る場面もある点を考えると、ツブシの効く普通のSSDにしたほうがよいと考えました。

SILVERSTONE SST-SG02B-F
自作するかしないかで迷ったら、PCケースで決めるのがいいと思います。BTO機のケースで不満がないなら自作しなくてもいいし、逆にそのデザインが気に入らなかったり、設置場所の寸法に合わなかったりするなら、価格コムで自分にピッタリのケースを探して自作するのもいいでしょう。だいたいCPUやマザボなど他のパーツは組んでしまえば普段目にすることはないのだから、組んだあとはパソコン=PCケースなのです。一番こだわるべきポイントだと思います。私がコレを選んだのは寸法が設置場所にジャストフィットだったことと、フロントアクセスできるドライブベイが2個(後々DVDドライブやデュアルブート用のこんな装置を差したい)欲しかったから。デザインも気に入っています。問題点は少々うるさいこと。ケース付属のファンは我慢の限界を超えてうるさいのでマザボからコードを抜きました。いまの季節なら全く問題ありません。夏に熱くなるようなら考えます。あと筐体に通風孔が多すぎるのでCPUファンの音も少々漏れ気味です。夏の温度と相談しながら吸音材で塞いでやろうかと思っています。ただ、価格コムで三千円台のケースなんかを見てしまうと、価格的には少し贅沢してしまったかもとは感じています。

Corsair CV550
550ワットは完全にオーバースペックです。下位機種の450ワットで十分。たぶん350ワットでもいけるんじゃないでしょうか。当初検討していた発売から何年も経っている安めの機種だと、今どきのマザボに接続するにはピン数が少なかったりして(接続できないわけではない)、それはなんか気持ち悪いなと、発売間もない機種にしたらこうなりました。それに550/450で数百円しか違わないし。PCケースがやや小ぶりなので、他機種よりわずかに奥行きが短い点も決め手になりました。

さて、実際組んで見るとケーブルの指し間違いも、メモリの相性も問題なく、一発でBIOS起動まで到達しました。OSのインストールも問題なし。初心者はいきなりパーツをPCケースに組み込むのではなく、パーツをテーブルに並べてケーブルだけ接続しておいて、こういうスイッチを使って試運転してもるのがよいと思います。私はこのあと、SSDやHDDをとっかえひっかえする都合もあって、そうしました。

問題はここからです。

1)Windows10/11 でWMM2.6は動くのか
動画対訳制作用のソフト、WMM2.6 が、Win10 や Win11 で動くのなら、なにも Win7 とのデュアルブートを目指す必要もないのです。幸いWMM2.6 のインストーラーがネット上に転がっており、Windows10/11 にインストールしてみました。インストールと起動までは行くものの、どちらのOSでもまともに動きませんでした。やはり最新のOSでは動かないようです。

2)自作PCに Windows7 はインストールできるのか
これもネット上に転がっていた Win7 の isoファイルを使ってインストールを試みました。うまく行けば自作PC上の Win7 でWMM2.6 を動かせるかもしれません。しかしインストール開始直後、真っ赤な警告画面が出て先に進めませんでした。まあ成功したとしても、ネット上の情報によると、最新のマシンにインストールすると、ドライバが当たらなくてたいへんらしいのですが。

3)「Hyper-V」に挑戦する
仮想化システムです。Win11pro のOSの中に、入れ子のように他のOSをインストールできるそうです。Win7 の仮想化インストールはできました。しかし、OS間のファイルのやり取りをネットワーク経由で行うというのは目をつぶるとしても、サウンドデバイスを掴まないというのは困りものです。つまり音が出ない。これではWMM2.6 を起動できても動画編集ができません。「拡張セッション」は Win7 では使えないし、裏技(リモートデスクトップ)を使えば音が出ないこともないですが、ブツブツ異音が入って全く使いものになりませんでした。

4)デュアルブート
当初から想定していた方法。Win7機から抜いたHDDを最新機につなげてブートする。ただつなげてもブートしません。最新のBIOSはUEFIに置き換わっていて、昔のデバイスを動かすためには、CSM(Compatibility Supported Module)を有効にする必要があるという。ところが、私が買ったマザボではこれがグレーアウトしていて有効にできません。なんでもグラボを増設すると有効にできることもあるとか。わけがわかりません。それならと、Win7 が入ったHDDのパーティション形式を、古いMBRからGPTへ変更してみます。コマンドプロンプトからコマンドを打っても、デイスク容量が足りないと来る。それを増やそうとすると、今度は隣のスペースに空き容量がないと増やせないと来る。このあたりは有料ソフトを使えば、なんとかなるらしいんですが、ココを乗り越えても先にはさらなる困難が待ち構えているに違いないので、もう諦めました。

というわけで、結局自作PCでデュアルブートする作戦は挫折し、今回組んだ自作PCと、8年愛用している Win7機を並用することになりました。

Win7機が壊れたら動画制作は続けられません。3)の「Hyper-V」が改善されて使いやすいものになるか、安い中古グラボが手に入ったとき4)に再挑戦するかしか、解決策はないかもしれません。

最後に自作PCにインストールしたOSについて。6,7回クリーンインストールを繰り返したのちに、Windows11pro に落ち着きました。去年出たばかりで、不安定さを指摘する声もあるようですが、一度いきなり画面が真っ暗になり数十秒後に戻った症状を除けば、安定して動いているように見えます。たいへん使いやすく満足しています。

上の自作PC構成一覧にOS料金は含めませんでしたが、実はいまでもOS料金は払っていません。自作派にはよく知られていることでしょうが、Win10/11 はカネを払わなくても使えます。ただしデスクトップの壁紙は変更できず、画面右下に「ライセンス認証を行ってください」というスカシが出続けることになります。それがストレスでないなら使い続けるのもいいでしょう。当然マイクロソフトの利用規約には違反しているので、最悪の場合、民事で裁判所に召喚されることになるでしょうから自己責任で行ってください。

Win7機が壊れたら、そのプロダクトキーで Win11 の認証を通すか、ヤフオクで出回っている数百円のプロダクトキーを買うか、いざとなれば回避する手はいくらでもあるし、裁判所に呼ばれたら呼ばれたで、ビル・ゲイツには言いたいことがあるので(WMMをGPLに開放しろ)、それもよし。まあビルは裁判所に来ないけど。


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