バッハ《マタイ受難曲》全曲 リヒター指揮 YouTube動画公開
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音源はカール・リヒターの1958年盤です。オマエそれってもう動画にしてんじゃん!そのとおりでございます。9年前に動画対訳制作済みです。おかげさまで、第1部は80万回を超える再生回数を頂戴しています。なのになんでまたリヒターのマタイ?そのわけは後述するとして、この音源は2017年末の時点で公開から50年以上が経過し、2017年まで著作隣接権保護期間を50年と定めていた日本では、パブリックドメインとなっています。
パブリックドメインなんですけど、例によってUMG(ユニヴァーサル)からクレームが来ていて、この動画には大量の広告が出るものと思われます。ブラウザにアドブロッカーを入れた環境で視聴されることをオススメします。
J.S.バッハ:マタイ受難曲 BWV.244
エルンスト・ヘフリガー(福音史家、アリア:テノール)
キート・エンゲン(イエス:バス)
アントニー・ファーベルク(第1の女、ピラトの妻:ソプラノ)
マックス・プレープストル(ユダ、ペテロ、ピラト、大祭司:バス)
イルムガルト・ゼーフリート(アリア:ソプラノ)
ヘルタ・テッパー(アリア、第2の女:アルト)
ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ(アリア:バス)
ミュンヘン少年合唱団
ミュンヘン・バッハ管弦楽団&合唱団
指揮:カール・リヒター
録音時期:1958年6月~8月
録音場所:ミュンヘン、ヘルクレスザール
録音方式:ステレオ(アナログ/セッション)
二度目の「リヒターのマタイ」となったわけは、ふたつあります。まず第一に、9年前の動画は字幕編集が拙くやり直したくなったこと。
公開直後は「これで完璧!」と思ったもんですが、二ヶ月後には、ここがマズいあそこもダメと気に入らないところがいくつも出てきた。その後クレンペラーやミュンヒンガーなど《マタイ》全曲を4本作り続け、そのたびに字幕を改善してきました。2年前にヨッフムを作ったところで、かなり満足できる状態まで持ってくることができたので、満を持して偉大なリヒター盤を作り直すことにしたのです。
念のため言っておくと、問題があったのは私の字幕編集です。wagnerianchanさまの翻訳は素晴らしい出来です。ですから翻訳にはもちろん変更ありません。9年前と全く同じ和訳です。
第二に、5年前に素晴らしいリマスター盤が出たこと。上のジャケ写のボックスセットです。
実は9年前の動画制作のときはリマスターの選択に迷いがありました。私が所有していたリヒターの《マタイ》は古い国内盤とOIBP盤(463 635-2)だったのですが、このOIBP(Original Image Bit Processing)というのがクセモノで、国内盤と比べると脂っけが抜けたような乾いた音になってる。
まあ、それはこの《マタイ》に限ったことではなく、DGがOIBPリマスターした多くの名盤が同じような傾向に感じられ、「OIBPなんか違う」と不満を感じているのは私だけじゃないと思います。結局迷った末に、それでも新しい方がいいんだろうということで、9年前にはOIBP盤を使ったのでした。
こうした音質に対する不満は2017リマスター盤で見事に解消されました。ふくよかで生々しい音に蘇っています。今回の動画ではこの2017リマスター盤を使っています。たぶんYouTube音質でも、その違いは感じ取っていただけるんじゃないでしょうか。OIBP盤に私と同様の不満を感じている方には、このボックスセット、オススメです。(去年出たリヒターボックスのリマスターがどうなっているのかは未確認です)
さて、今回の《マタイ》の字幕が完璧であればいいのですが、二ヶ月後にはまた気に入らないところが出てくるかもしれません。そうなったら、次は「クレンペラーのマタイ」やり直しましょうかね。
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