朝比奈隆訳《コジ・ファン・トゥッテ》対訳完成と「フィオルディリージのロンド」YouTube動画公開

オペラ朝比奈隆による「歌える日本語訳」第十弾、ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト《コジ・ファン・トゥッテ》を公開します。

対訳はこちら → コジ・ファン・トゥッテ

動画対訳はフィオルディリージのロンド「恋人よ許してください」。カラヤン指揮の全曲盤からの抜粋、エリーザベト・シュヴァルツコップのソプラノです。この音源は2017年末の時点で公開から50年以上が経過し、2017年まで著作隣接権保護期間を50年と定めていた日本では、パブリックドメインとなっています。



朝比奈は《コジ》をどう思うかと問われてこのように答えています。

それは極端に悪ふざけをして笑わせようとして、あちこちに矛盾はありますが、反面非常に純化されたエロティシズムが、古典的な音楽の美しさになっているといえます。フィオルディリージのホルンのオブリガートのついたアリアなど、触ったら壊れてしまいそうな美しさです。

賭けに勝ったドン・アルフォンソが、序曲冒頭の節にあわせて「女はみんな そういうものだ!」歌うところ。朝比奈はあえて日本語に訳さずイタリア語のまま「コシ ファン トゥッテ!」としています。

「コシ」ですよ「コシ」。そう、昔は「コシ」でした。80年代ぐらいまでは「コシ」だったと思います。

紙のテキストからの文字起こしと校定は、すべて押尾愛子さまが行っています。押尾さまは「朝比奈隆のオペラの時代」の著者で、当プロジェクトではドイツ語翻訳ボランティアとしてもご活躍です。

朝比奈の遺稿は2071年末まで著作権法の保護を受けています。当プロジェクトは遺族の許可をいただいて掲載しています。複製・転載・転用は固くお断りいたします。

コジ・ファン・トゥッテ
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