ワーグナー《トリスタンとイゾルデ》全曲 ニルソン/ショルティ指揮 YouTube動画公開

オペラ1時間後の19時から、リヒャルト・ワーグナー《トリスタンとイゾルデ》全曲のドイツ語日本語対訳字幕付きYouTube動画をプレミア公開します。

対訳はこちら → トリスタンとイゾルデ
動画はこちら → トリスタンとイゾルデ

ショルティ指揮のもとニルソンが歌ったデッカ盤。これすでに2013年に動画にしていますが、今回全幕を1本の動画にまとめてやり直しています。この音源は2017年末の時点で公開から50年以上が経過し、2017年まで著作隣接権保護期間を50年と定めていた日本では、パブリックドメインとなっています。



プロデューサーのカルショーは「どんなに一生懸命やっても、フルトヴェングラーが指揮したEMI盤を凌駕するのは不可能」と白旗を上げつつも、「音響の激烈さ」の一点に突破口があると考えていたようです。指揮にショルティを得てそのとおりになりました。ニルソンの回想録にはこうあります。

彼はオーケストラの音響を極限まで高揚させることが好きで、オーケストラにまだ強烈さが足りないと不満を感じると、何度も同じパッセージを繰り返させた。そんなあるリハーサルで、レズニックと私が、椅子に座って彼の合図を待つうちに、オーケストラが耐えられないくらい大音響になってきた。私たちは七回目の昇りで、稲妻に打たれたような格好で椅子から転げ落ちようと決めた。私たちが、死んだ魚のように地面に転がると、どっと歓声が湧きおこった。笑うオーケストラは私たちの味方となり、嫌々ながらショルティもみなの笑いに加わった。

せっかくの名録音なのに、「ブランゲーネの見張り歌」がまるで冴えないのは残念。カルショーによるとレズニックは「録音のあいだずっと風邪をひいたままだった」とのことです。

ワーグナー:『トリスタンとイゾルデ』

 ビルギット・ニルソン(ソプラノ:イゾルデ)
 フリッツ・ウール(テノール:トリスタン)
 レジーナ・レズニック(メゾ・ソプラノ:ブランゲーネ)
 トム・クラウセ(バリトン:クルヴェナール)
 アルノルト・ヴァン・ミル(Bs:マルケ王)
 ヴァルデマール・クメント(テノール:水夫)
 エルンスト・コツープ(テノール:メロート)
 ペーター・クライン(テノール:牧童)
 テオドール・キルシュビヒラー(バリトン:舵手)

 ウィーン楽友協会合唱団
 ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
 ゲオルク・ショルティ(指揮)

 録音時期:1960年9月
 録音場所:ウィーン、ゾフィエンザール
 録音方式:ステレオ(セッション)

昔は、幕ごとに動画を制作公開していましたが、最近は全幕1本で出すようにしています。長尺動画にしたほうがグーグル検索上位に掲載されるようです。「パルジファル」で検索してみてください。クナの全幕動画が先頭に掲出されるでしょう。3幕3本で作った動画はその下です。

そしてクナのときと同様、せっかく別訳があるのだから、今回の《トリスタン》も別訳を使っています。翻訳は Maria Fujioka さまです。

トリスタンとイゾルデ
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