ヴェルディ《アイーダ》全曲 カラヤン指揮 YouTube動画公開
1時間後の20時から、ジュゼッペ・ヴェルディ《アイーダ》全幕のイタリア語日本語対訳字幕付きYouTube動画をプレミア公開します。翻訳は梅丘歌曲会館の藤井宏行さまです。対訳はこちら → アイーダ
動画はこちら → アイーダ
2014年に公開済みのカラヤン旧盤を再制作しました。至らないところが多々あったので、絶対やり直したいと思っていました。この音源は2017年末の時点で公開から50年以上が経過し、2017年まで著作隣接権保護期間を50年と定めていた日本では、パブリックドメインとなっています。
とは言うものの「凱旋の場」はどうにも手の施しようがありません。後ろで流れるスターウォーズ字幕がわけわからない状態になっていますが、これ以上は無理です。それにしても、この壮大なコンチェルタートを聴き分けるのはイタリア人だって難しかろうと。あるいは聖徳太子なら……。
なお、この機会にウィキのテキスト対訳のイタリア語部分に(1)役名太字化(2)ト書き斜体化を実施しました。いつもテンプレ改修でやってるやつです。
ヴェルディ:歌劇『アイーダ』全曲
アイーダ:レナータ・テバルディ(ソプラノ)
ラダメス:カルロ・ベルゴンツィ(テノール)
アムネリス:ジュリエッタ・シミオナート(メッゾ・ソプラノ)
アモナスロ:コーネル・マックニール(バリトン)
ランフィス:アルノルト・ヴァン・ミル(バス)
エジプト王:フェルナンド・コレナ(バス)、他
ウィーン国立歌劇場合唱団
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
ヘルベルト・フォン・カラヤン(指揮)
録音:1959年9月 ウィーン
なにかと悪口いわれがちなカラヤン。特に尊大かつ狭量な人柄は批判の的になりました。この音源のプロデューサーであるカルショーのカラヤン評も散々です。
『彼のしぐさは型にはまっていた。気まぐれで無慈悲で、無遠慮だった。並はずれて聡明で、見栄えをよくすることに神経を注いでいた。言葉を変えれば、洗練された、あるいはわざとらしいオーラを放っていて、胸がむかつくほどだった。』
たぶん、そのとおりだったのでしょう。でも私たちはカラヤンと友達になろうってわけじゃない。私たちが接することができるのは、カラヤンの遺した音源だけなので。そのカラヤンの音楽については、カルショーも称賛の言葉を惜しまない。
『歌に「同行する」並外れた能力』『これは、きちんと制御された自在さというようなもので、単なる伴奏をはるかに超えるものだった。』
例えば、第1幕の三重唱を聴いてみましょう。嫉妬のモチーフに乗って交わされるラダメスとアムネリスの掛け合いから、転調してアイーダが加わると、オーボエが気持ちよさそうにユニゾンで歌いアイーダにぴったり寄り添う。こういう瞬間はカラヤンの他のオペラ録音でもしばしば耳にすることができます。そして、死を予感させるホルンの咆哮。
第2幕第1場、アイーダの秘密を暴いたアムネリスは凱旋式に臨席するように言い渡し去っていく。第1幕のアリアの旋律が戻ってきて、アイーダは神に祈る。ヴァイオリンのトレモロにチェロが入って「Speme non v'ha」に向かってクレッシェンドする。ただそれだけなのに、この神々しい響きはなんなのか。テバルディは雲にでも乗った心地だったことでしょう。
来月、初台でゼッフィレッリの超豪華アイーダです。動画対訳・テキスト対訳を予習・復習にお役立てください。
新国立劇場開場25周年記念公演 アイーダ
4月05日(水)18:00
4月08日(土)14:00
4月11日(火)14:00
4月13日(木)14:00
4月16日(日)14:00
4月19日(水)18:00
4月21日(金)14:00
新国立劇場 オペラパレス
アイーダ:セレーナ・ファルノッキア
ラダメス:ロベルト・アロニカ
アムネリス:アイリーン・ロバーツ
アモナズロ:須藤慎吾
ランフィス:妻屋秀和
エジプト国王:伊藤貴之
伝令:村上敏明
巫女:十合翔子
東京シティ・バレエ団
ティアラこうとう・ジュニアバレエ団
新国立劇場合唱団
東京フィルハーモニー交響楽団
指揮:カルロ・リッツィ
合唱指揮:三澤洋史
演出・美術・衣裳:フランコ・ゼッフィレッリ
照明:奥畑康夫
振付:石井清子
再演演出:粟國淳
舞台監督:斉藤美穂
ちなみに、上述のカルショーの未完の回想録は、カルショーの死後1981年に出版されました。あとがきでエリック・スミスが『彼自身が下書きに手を入れていれば……何らかの削除を行ったことでしょう。』と書いています。カラヤンの悪口は削除されたでしょうね。だって、帝王の威光は陰りを見せていたとはいえ、このときカラヤンはまだバリバリ生きていたんだもの。
→ アイーダ
→ ランキングを見る(にほんブログ村 オペラ 人気ランキング)
→ ランキングを見る(クラシック情報サイトボーダレスミュージック)
この記事へのコメント