ヴィンチ《アルタセルセ》: オペラ対訳プロジェクト広報室

2024年10月18日

ヴィンチ《アルタセルセ》

レオナルド・ヴィンチ《アルタセルセ》の対訳テンプレートを作成しました。

対訳テンプレートはこちら → アルタセルセ

テンプレはポリウト方式で作成しています。こちらの記事をお読みになってから作業を進めてください。役名の邦訳を右脇に書き込んで管理人に送ってもらえれば、こちらで一括置き換えします。

▼ARBACE▲
▼ARTABAN▲
▼ARTABANO ▲
▼ARTABANO▲
▼ARTASERSE ▲
▼ARTASERSE, SEMIRA▲
▼ARTASERSE▲
▼CORO▲
▼MANDANE, ARBACE▲
▼MANDANE▲
▼MEGABISE▲
▼SEMIRA▲

《アルタセルセ》いったい何種類あるのか、Chat GPT に訊いてみました。

メタスタージオの台本「Artaserse」に曲をつけた作曲家は、主にバロックや古典派時代のオペラ作曲家たちです。この台本は非常に人気があり、複数の作曲家がそれぞれ異なる音楽を付けました。以下、作曲家とそのオペラ「Artaserse」の初演年を年代順に一覧にします。

1. レオナルド・ヴィンチ (Leonardo Vinci)
- 初演年: 1730年
- 場所: ローマ
- ※「Artaserse」への最初の作曲家。

2. ヨハン・アドルフ・ハッセ (Johann Adolf Hasse)
- 初演年: 1730年
- 場所: ベネチア

3. リッカルド・ブロスキ (Riccardo Broschi)
- 初演年: 1734年
- 場所: ロンドン

4. ヨハン・クリスティアン・バッハ (Johann Christian Bach)
- 初演年: 1760年
- 場所: トリノ

5. ペルゴレージ (Giovanni Battista Pergolesi)
- 初演年: 1734年
- 場所: ローマ

6. フェリーチェ・ジャルディーニ (Felice Giardini)
- 初演年: 1762年
- 場所: ロンドン

このリストは、「Artaserse」に基づいた有名な作曲家たちを年代順に並べたものです。特に1730年代に多くの作曲家がこの台本に基づいてオペラを作曲し、その後もいくつかの作曲が続いています。

６種というのはプロジェクト・メタスタージオの情報と一致しますが、初演場所の情報は少々異なるようです。

ヴィンチを和訳すれば、他の和訳も同時に完成してしまうのでしょうか？

メタスタージオの台本「Artaserse」に基づいて作曲されたオペラは、それぞれの作曲家が同じ台本を基本にしていますが、実際にはいくつかの改変や調整が行われています。台本そのものは一貫してメタスタージオによるものですが、各作曲家や初演の環境に応じてさまざまな変更が加えられています。具体的には、以下のような改変が見られます。

1. 音楽的解釈の違い
各作曲家は、自分の音楽スタイルに合わせて「Artaserse」の台本を音楽的に解釈しました。例えば、アリアのメロディやリズム、ハーモニーの構造などが作曲家ごとに異なります。これは、バロックから古典派への音楽様式の変遷や、各作曲家の個性が反映されているためです。

2. アリアやレチタティーヴォの調整
メタスタージオの台本には、多くのアリアやレチタティーヴォ（語り風の歌唱部分）が含まれていますが、作曲家はこれを自由に再編成することが一般的でした。たとえば、ある作曲家はアリアを省略したり、別の曲を追加したりすることがありました。また、アリアの順序や曲の構成も変えられることがあります。

3. キャストに合わせた変更
当時のオペラでは、キャストの声の特徴や技術に合わせてアリアが書き直されることがしばしばありました。例えば、カストラート（男性の高音歌手）や特定のプリマドンナの技量に応じて、アリアが再構成されたり、変更されたりしました。リッカルド・ブロスキは、自身の弟で有名なカストラート歌手ファリネッリのためにいくつかのアリアを変更しています。

4. 地域ごとの習慣に合わせた変更
初演された都市や劇場の規模、観客の嗜好に応じて、オペラの内容や長さが調整されることもありました。例えば、ローマでは宗教的な規制が厳しく、女性の歌手が舞台に立つことが禁止されていたため、男性のみでキャストが構成されていました。これにより、キャラクターの性別が変更されたり、台本がわずかに修正されたりすることもありました。

5. 音楽のスタイルやアレンジの違い
時代や場所に応じて、オペラの音楽的スタイルも変わってきます。初期のバロックオペラ（レオナルド・ヴィンチやヨハン・アドルフ・ハッセ）では装飾的なアリアが中心でしたが、後の時代になるとより劇的な表現やシンプルなメロディが求められるようになります。例えば、ヨハン・クリスティアン・バッハのバージョンでは、より古典派的なシンプルさが特徴です。

結論：
メタスタージオの「Artaserse」の台本自体は、基本的には同じ内容ですが、各作曲家がその時代や状況、キャストに合わせてアリアやレチタティーヴォの内容、順序を変更したり、音楽のスタイルをアレンジしたりしているため、全く同じものではありません。それぞれのバージョンが独自の要素や改変を含んでいます。