モーツァルト《フィガロの結婚》全曲 ジュリーニ指揮 YouTube動画公開

オペラ1時間後の20時からヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト《フィガロの結婚》全幕のイタリア語日本語対訳字幕付きYouTube動画をプレミア公開します。

対訳はこちら → フィガロの結婚
動画はこちら → フィガロの結婚

《ドン・ジョヴァンニ》と対になるジュリーニの名盤。2017年末の時点で公開から50年以上が経過し、2017年まで著作隣接権保護期間を50年と定めていた日本ではパブリックドメインとなっています。



2015年の父クライバー以来の《フィガロ》(その間にベーム音無版ってのもあるが)。なかなか音源をネットで拾えなくて9年も空いてしまいました。この春にようやく入手して制作開始したものの、すったもんだありました。後述します。

歌唱と字幕が合っていないところが少々あります。歌い間違えているのか、そういう版もあるのかよくわかりませんが、字幕はだいたいIMSLPにあったヴォーカルスコアに合わせたつもりです。第2幕の三重唱と小二重唱は、最近の録音とは少し違います。昔はこうでした。第4幕の脇役のアリアはカットです。

ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト 歌劇「フィガロの結婚」全曲

フィガロ:ジュゼッペ・タッデイ(バリトン)
スザンナ:アンナ・モッフォ(ソプラノ)
アルマヴィーヴァ伯爵:エーベルハルト・ヴェヒター(バリトン)
アルマヴィーヴァ伯爵夫人:エリーザベト・シュヴァルツコップ(ソプラノ)
ケルビーノ:フィオレンツァ・コッソット(メゾ・ソプラノ)
バルトロ:イヴォ・ヴィンコ(バス)
マルチェリーナ:ドーラ・ガッタ(メゾ・ソプラノ)
ドン・バジーリオ/クルーツィオ:レナート・エルコラーニ(テノール)
バルバリーナ:エリザベッタ・フスコ(ソプラノ)
アントーニオ:ピエロ・カップッチッリ(バリトン)
二人の少女:ジリアン・スペンサー/ダイアナ・カニングハム

フィルハーモニア管弦楽団・合唱団(合唱指揮:ロベルト・ベナリオ)
ハープシコード(通奏低音):ハインリヒ・シュミット

カルロ・マリア・ジュリーニ(指揮)

17-19, 21-25, 27.IX & 21.Xl.1959, Kingsway Hall, London

国内盤が図書館にあるけど、私の偏見で国内盤は不採用とし、2013年発売のホーム・オブ・オペラ盤をずっと探してました。この春ようやく捕獲したのですが、これ中身は1989リマスターだったんですね。がっかりです。

どうやら少なくとも3種のデジタルリマスターが存在するようです。


ともかく手に入った1989リマスターで制作をスタートしたのですが、これが問題だらけでした。まず曲間の余白が長い。アリアが終わったら拍手しろってのかっていうぐらい長い。

フィガロの「踊りになられたければ」の直前にチェンバロが鳴ります。これはたぶんレチとアリアを続けて録音しなかったから、フィガロの音取りのために鳴らしたチェンバロであって、編集段階でカットすべきでは。

編集のシロート感がいなめません。おしまいまで字幕を配置してしまったけど、結局がまんできなくなって音源を差し替えることにしました。つい最近運良くタワレコSACD盤も拾えたので、コレを16ビットにダウンコンバートして使います。

差し替えた音源にあわせ字幕を再編集していたらびっくり。「手紙の二重唱」直後の夫人とスザンナのレチがあるじゃないですか。これ1989リマスターに入ってませんでした。録音せずにカットしたんだろうと思ってました。

これらグズグズなところはスポティファイの音源でも同様です。



これで旧EMI編集スタッフに対する信用はガタ落ちです。これまでに旧EMIのリマスターで作った《ドン・ジョヴァンニ》《コジ》《魔笛》《フィデリオ》などは、アレでよかったのか、心配になってきました。オリジナルLPやタワレコ復刻盤には存在するパートが、ウチの動画では落ちてるなんて箇所があれば、コメント欄までお寄せください。もしそんなところがあったら、やり直すしかありませんな。

フィガロの結婚
ランキングを見る(にほんブログ村 オペラ 人気ランキング)
ランキングを見る(クラシック情報サイトボーダレスミュージック)

にほんブログ村 外国語ブログ イタリア語へ

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック