ワーグナー《パルジファル》全曲 クナッパーツブッシュ指揮(1955)YouTube動画公開

オペラ今日は東方教会の聖金曜日です。19時からリヒャルト・ワーグナー《パルジファル》全曲のドイツ語日本語対訳字幕付きYouTube動画をプレミア公開します。翻訳はwagnerianchanさまです。

対訳はこちら → パルジファル
動画はこちら → パルジファル

クナッパーツブッシュ指揮による1955年バイロイト音楽祭のライブ。クナが指揮する第3幕の神々しさよ。モノラル録音ではありますが、1955年をこの音質で聴ければ誰も文句はないでしょう。この音源の著作隣接権については後述します。



《パルジファル》はもう何度も動画にしてますけど、生台本と楽譜の歌詞の異同には毎回悩まされます。今回もかなり直しましたが、まだ残っているかもしれません。

なおこの機会に、ウィキのドイツ語に役名太字化、ト書き斜体化を施しました。歌詞の異同については、ウィキのドイツ語台本に必ずしも反映されていません。

ワーグナー:『パルジファル』全曲

アンフォルタス:ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ(バリトン)
ティトゥレル:ヘルマン・ウーデ(バス・バリトン)
グルネマンツ:ルートヴィヒ・ウェーバー(バス)
パルジファル:ラモン・ヴィナイ(テノール)
クリングソル:グスタフ・ナイトリンガー(バリトン)
クンドリ:マルタ・メードル(メゾ・ソプラノ)
第1の聖杯騎士:ヨーゼフ・トラクセル(テノール)
第2の聖杯騎士:アルフォンス・ヘルヴィヒ(バリトン)
小姓、花の乙女:
イルゼ・ヘルヴィヒ(ソプラノ)
フリードル・ペルティンガー(ソプラノ)
パウラ・レンヒナー(ソプラノ)
ドロテア・ジーベルト(ソプラノ)
ユッタ・ヴルピウス(ソプラノ)
エリーザベト・シュルテル(メゾ・ソプラノ)
アルト独唱:マルタ・メードル(メゾ・ソプラノ)

バイロイト祝祭管弦楽団&合唱団
ハンス・クナッパーツブッシュ(指揮)

録音時期:1955年8月16日
録音場所:バイロイト祝祭劇場
録音方式:モノラル(ライヴ)

2023年6月に Profil から発売された音源です。ジャケ裏に初出年を示す丸Pマークが見当たりません。HMVの紹介文にはこうあります。

クナッパーツブッシュは1951、52、54~64年まで毎年バイロイト音楽祭で『パルジファル』を指揮しました。このうち1955年の回だけは何故か世に出ず、録音そのものがないと思われていました。しかし昨2022年3月に「Profil」レーベルから第2幕のみリリースされ話題となりました。長年の伝説となっていた幻の公演のうえ、メードルと最盛期のクナッパーツブッシュの神業に唸らされた向きも多く、全曲発売を希望する声が多数寄せられました。そこでキングインターナショナルは「Profil」社と交渉、ついにバイエルン放送所蔵の音源が全曲盤として日の目を見ました。

これが真実であれば、1955年に録音されてから2023年に初めて公開されるまで(第2幕のみ2022年)、倉庫に眠っていた音源ということになります。

よって、録音から50年が経過した2006年に、この音源はパブリックドメインとなっているのです。当チャンネルでこのパターンのPD音源を扱うのは2度目です。古い未公開ライブ音源が発掘されたとき、このような状況が生まれます。

パルジファル
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