モーツァルト《コジ・ファン・トゥッテ》全曲 ベーム指揮/ウィーン・フィル YouTube動画公開

オペラ1時間後の20時から、ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト 《コジ・ファン・トゥッテ》全幕のイタリア語日本語対訳字幕付きYouTube動画をプレミア公開します。翻訳は梅丘歌曲会館の藤井宏行さまです。

対訳はこちら → コジ・ファン・トゥッテ
動画はこちら → コジ・ファン・トゥッテ

カール・ベーム指揮/ウィーン・フィル盤。1956年のモーツァルト生誕二百年に向けて制作されたデッカの4大オペラ録音のひとつ。5年前に有名なベーム/PO盤を使った動画を制作済です。なのにまたベーム?だって世界一《コジ》を振った男なんだからしょうがない。初演まで遡っても、そして今後も、これだけ《コジ》を指揮する人は現れないでしょう。この音源は2017年末の時点で公開から50年以上が経過し、2017年まで著作隣接権保護期間を50年と定めていた日本では、パブリックドメインとなっています。



この時代のウィーン・フィルのモーツァルトは格別です。制作していて楽しかったのはPO盤よりだんぜんこちらのウィーン盤。同じ指揮者とオケによる70年代のザルツブルク・ライブも聴いてみましたが、この味わいは失われてしまったのですね。

カット多数あり。特にレチのカット、そして第2幕の妹のアリアもカットです。

モーツァルト:歌劇『コジ・ファン・トゥッテ』 K.588 全曲

リーザ・デラ・カーザ(ソプラノ/フィオルディリージ)
クリスタ・ルートヴィヒ(メゾ・ソプラノ/ドラベッラ)
アントン・デルモータ(テノール/フェランド)
エーリヒ・クンツ(バリトン/グリエルモ)
エミー・ローゼ(ソプラノ/デスピーナ)
パウル・シェフラー(バリトン/ドン・アルフォンソ)

ウィーン国立歌劇場合唱団
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
カール・ベーム(指揮)

録音:1955年5月、ウィーン(ステレオ)

ウィキに掲載したイタリア語リブレットはやはりダ・ポンテの生台本だったようです。モーツァルトがちょこちょこ変えています。前回動画で合わせきれなかった箇所をかなり直せたと思いますが、そこにウィーン版(?)の異同も混じってくるのでややこしい。

第2幕の姉のアリアの直前のレチ。フェルランドが楽譜では「Non sperarlo」のところを「Sì xxxxxx」と歌っているように聞こえるんですが、結局わからずじまいでした。ザルツブルク・ライブも同様だけど、付属の対訳は「Non sperarlo」のままで、歌唱に合わせる気はなかったようです。まあプロの仕事もそんなもんなんで、他にも合ってないとこが多々あるとは思いますがご勘弁ください。

来月、小澤音楽塾の公演があります。演出は佐渡が2014年に兵庫でやったプロダクションをレンタルしたようです。テキスト対訳・動画対訳を予習・復習にお役立てください。フリットリがデスピーナ?!

小澤征爾音楽塾オペラ・プロジェクトXX
モーツァルト:歌劇『コジ・ファン・トゥッテ』
[全2幕]原語(イタリア語)上演/字幕付

3月15日(金)18:30開演
3月17日(日)15:00開演
ロームシアター京都メインホール

3月20日(水)15:00開演
神奈川県民ホール大ホール

3月23日(土)15:00開演
東京文化会館大ホール

フィオルディリージ:サマンサ・クラーク
ドラベッラ:リハブ・シャイエブ
フェランド:ルネ・バルベラ
グリエルモ:アレッシオ・アルドゥイーニ
デスピーナ:バルバラ・フリットリ
ドン・アルフォンソ:ロッド・ギルフリー

合唱:小澤征爾音楽塾合唱団
管弦楽:小澤征爾音楽塾オーケストラ

指揮:ディエゴ・マテウス(小澤征爾音楽塾首席指揮者)
演出:デイヴィッド・ニース
装置・衣裳:ロバート・パージオーラ
照明:高木正人
音楽監督:小澤征爾

なおこの機会に、ウィキのイタリア語に役名太字化、ト書き斜体化を施しました。基本ダ・ポンテの生台本なので、現在演奏されている楽譜との異同がある点はご勘弁ください。

コジ・ファン・トゥッテ
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